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て、個々の開発サイトに関しましては、マスタープランをそれぞれに関してつくりましたので、例えば空間計画であるとか、あるいは高さ制限といったものをやりましたけれども、これはサイトごとにやったわけです。そして、外部のコミッティーが大臣によって示されました。これは、クォリティー・リビュー・コミッティーと呼ばれておりまして、オーソリティーと大臣がその質を保証するということを担保したわけです。
1988年以降、そのプロジェクトにある程度めどがつきましてから、実際にはその計画、規制に従ってやってきたということであります。したがって、現在では民間開発に関しても公共の閲覧ができるということになっております。そして、政府としましても、オーソリティーが地権者であり、またその権限を持つというようなものであるということは、ほかのプロジェクトに関しては当てはめるものではないと言っております。それで何らかの答えになりますでしょうか。
赤塚ありがとうございました。2つ目の質問はホンさんにです。用紙ナンバーの3番をお願いします。
「ジョホール水道の開発に関連して、特に水質汚染や悪化が懸念されますが、シンガポールとは調整する必要がありますか」ということ。
それから、質問票の4番を見てください。「水質環境の改善に何らかの工夫、努力はされているのか。あればこれを御紹介お願いしたい」。これはミスター・ホンにあてられた質問です。
ホン御質問どうもありがとうございました。シンガポール政府との調整ということに関してですけれども、1つ申し上げたいんですが、我々マレーシアにおきましては、民間と政府がこのコンセプトにおいて非常に協力したわけです。ですから、州レベルでシンガポールとマレーシア政府が直接話をすることによって対処されました。あるいは、首相レベルでも話し合いがなされました。したがって、この開発が始まる前に、州政府によってシンガポール側では7つの委員会が設立されまして、具体的に水質についてどうするかということについても十分なディスカッションがなされたわけです。
また、コーズウエーに関しても恐らく水質汚染ということに関しては一番関心となる部分だと思いますけれども、コーズウエーの建設に関しては、第2次世界大戦後すぐなされたわけでありますけれども、そうした両政府間の調整がなければ、つくられなかっただろうと思います。ですから、それが現在の状況です。つまり、両政府とも非常に真剣な形で水質を守る、あるいは改善するということに心を砕いているということです。
これは、実際に2つ目の質問とも関連してくるかと思いますけれども、実際に水質を改善するということに関してですけれども、この開発過程の中でさまざまな計画、スキームを入れまして、すべての下水を実際のプラントの方に輸送するという形、つまり下水管というものをそのサイトの中につくりまして、すべてのそういう施設がその建物から出た下水なり、あるいは建設中のプラントから出たものを集めるような形でなされました。

 

 

 

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